異邦の騎士 島田荘司




失われた過去の記憶が浮かびあがり男は戦慄する。自分は本当に愛する妻子を殺したのか。やっと手にした幸せな生活にしのび寄る新たな魔の手。名探偵御手洗潔の最初の事件を描いた傑作ミステリ『異邦の騎士』に著者が精魂こめて全面加筆修整した改訂完全版。

ネタバレ含
記憶を失った男を主人公に御手洗潔の最初の事件が書かれている。ゲームなどでもそうだけど、記憶を失っている主人公だと、読者は主人公と同じ目線で事件を体験できて、感情移入しやすい。そのため、後半の展開には非常に驚かされた。非常に驚かされたんだけど、、、よくこんなこと考えてまで、、、みたいな気持ちになってしまったので、どうにもといった感じ。トリック自体はすばらしいんだけど、お話としては納得いかない気持ちが残っているかな。

異邦の騎士 改訂完全版
異邦の騎士 改訂完全版

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島田 荘司
講談社
売り上げランキング: 40559
おすすめ度の平均: 4.5

4 御手洗潔ZERO
3 前半、中盤、後半で作風がすごい変わります。
5 「夏への扉」に匹敵?
5 ミステリーとしてではなく読みたい
5 まるでそこにあったように


顔のない敵 石持浅海




一九九三年、カンボジア。NGOのスタッフが地雷除去作業をつづける荒れ地に、突然の爆発音が轟いた。立入禁止区域に、誰かが踏み入ったのだ。頭部を半分吹き飛ばされた無惨な死体。これは、純然たる事故なのか、それとも―。

地雷をテーマにした連作短編集+処女作短編で構成された石持浅海初の短編集。テーマがテーマだけあって、非常に重い話が多く、ミステリ部分が余分にすら感じられる。まあ、総合的には処女作以外はどれも完成度が高くて面白かった。個人的には現代日本で地雷の危険性を訴えるためにどこに罠を仕掛けるか、という点に焦点が当てられた「トラバサミ」が良かった。処女作はなんというかあっさりしすぎてて合わなかった。

顔のない敵 (光文社文庫)
石持 浅海
光文社
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おすすめ度の平均: 4.5

4 対人地雷ミステリー
4 短編集としての完成度
5 〈対人地雷シリーズ〉&処女短編「暗い箱の中で」


レタス・フライ 森博嗣




西之園萌絵は、叔母を連れて白刀島までやってきた。加部谷と、この島の出身者である山吹、海月と合流し、夕食の席で、島の診療所に女性の幽霊が出るという噂話を耳にする。(「刀之津診療所の怪」)。ほか「砂の街」、文庫版に初収録の「ライ麦畑で増幅して」など、煌めく魅力を湛えた、全10作の短編を収録。

長編はだいたい読むようにしているのだけれど、短編集はこれまでどうにも敬遠していて今回読むのが初めて。これまで敬遠していたのは森博嗣の詩的な感じが強くでていてどうにもなじめない気がしていたからなんだけど、なんとなくタイトルに惹かれて購入。実際のところ、タイトルと内容はまったく関係ないのだけれども。
内容は全体的に面白かったと思うけど、どうにもふわふわしていて不思議な読後感が残るものが多かった。ショートショートはまさにそれが顕著。でも長めの話よりかはこっちのほうがよかったかな。
でも、これに続いて他の短編集に手を出すかと言われると、やっぱりちょっと微妙かも。

レタス・フライ Lettuce Fry (講談社文庫)
森 博嗣
講談社
売り上げランキング: 101956
おすすめ度の平均: 2.0

3 前半はいいのだが後半が・・・
1 何故!