いまさら翼といわれても 米澤穂信




ふたりの距離の概算が2010年だから、6年ぶりの古典部シリーズ第6弾の短編集。全体的にミステリとしてはそれほど難しくない謎が多かったが、古典部メンバーの変化と絡めた展開で楽しめた。「鏡には映らない」が一番好きかな。

ネタバレ含みます。

-箱の中の欠落

生徒会選挙の票数が生徒総数よりも増えていたという謎を解く話。ハウダニットのみに焦点が当てられていたものの、ホワイダニットのほうが気になって仕方ない。作中でいくつかフォローはあったけれども、これによって犯人さんは何がしたかったのか。

-鏡には映らない

ホータローが中学の卒業制作のときに無気力とも言える作品を提出したのかを、摩耶花が追っていく話。ビターを通り越していろいろとエグい真相(里志の意趣返しも含めて)ではあるものの、照れるホータローがかわいい。

-連峰は晴れているか

この話はアニメ化されているので中身は知っているのだけれども。改めて読んでもホータローの成長がストレートに伝わってくるいい話。

-わたしたちの伝説の一冊

漫研の対立に絡んで、摩耶花のネタ帳が盗まれる話。犯人がネタ帳を盗んだ動機にひねりが効いていて良かった。あとは里志の彼氏っぷりもいい。

ただ本筋よりも、ホータローが書いた「走れメロス」感想文のインパクトがでかすぎる。最初は「走れよメロス」のインスパイヤかなと思ったが、独自の切り口で「走れメロス」を解釈していてなるほどと思わされた。

-長い休日

ホータローが「やらなくてもいいことなら、やらない」を志向するようになった事件の回想。回想が終わったとき、えると同じように「え?」とシンクロしてしまった。小学生のホータローがかわいい。

-いまさら翼といわれても

合唱祭の本番前に、ソロパートを任されていたえるが行方不明になる話。ホータローの推理の冴えは毎回すごいのだけれども、それと同じくすごいのが、犯人(?)の切り崩し方。交渉力も高いよね、、、

いまさら翼といわれても
米澤 穂信
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「怒り」がスーッと消える本 水島広子




前々から怒りをうまくコントロールしたいと感じることが多かったので読んでみた。

相手に期待することのズレが怒りになる、ということから具体的に相手に何を期待しているのか、相手に実現可能か、などを一旦整理するあたりは大事かなと思った。「自分で考えろ」を引き受ける必要はない、というのは積極的に推進したいところ。上司に返すのは難しい感じもするが、、、

自分の感情のことであるので、実践するのはそう簡単なことではないのだけれども、感情を主体的にコントロールすることは意識したい。

「怒り」がスーッと消える本―「対人関係療法」の精神科医が教える
水島 広子
大和出版
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惑星カロン 初野晴




ハルチカシリーズ5作目。呪い、暗号、密室(?)、人物消失と、よく見るジャンルの変奏ではあるものの、全体的なインパクトもそんなになかったり。いつもよりも吹奏楽成分が薄めだったり、全体的に笑いどころが少ない印象。チカママは愉快だったけど。

2016年からアニメ化らしいですが、どこまでやるのかな。退出ゲームは楽しみ。

惑星カロン
惑星カロン

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初野 晴
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