空想オルガン 初野晴

“ハルチカ”シリーズ3作目。いよいよ初の大会に挑む吹奏楽部員たちの周りで起こるちょっとした事件の話。

1作目”退出ゲーム”やその縮小再生産のようだった2作目”初恋ソムリエ”とちょっと変わった印象。だんだん青春ストーリー分が強くなってきている一方で、事件そのものは彼らから少し離れたところで起こるようになってしまい、強引な感じを受けた。

以下ネタばれあります。

-ジャバウォックの鑑札
拾った高級犬に2人が飼い主として名乗り出た。本当の飼い主はどちらか。
先生がどうやって犬の名前の目星をつけたのかがわからん、、、

-ヴァナキュラー・モダニズム
幽霊が出るという不思議なアパートの謎を解く話。
解決がいい意味でバカらしくて好き。おじいさんがんばりすぎです。

-十の秘密
吹奏楽部は県大会に。そこで出会った同じ大会に挑む女子高の抱える問題の話。
唐突に挿入される”秘密”の真相は意外性があったが、ストーリー的にはあまりひかれるものはなかった

-空想オルガン
振り込め詐欺を行う”俺”が、騙した老婆を呼び出したのは、”ハルチカ”達吹奏楽部が挑む東海大会の会場だった、、、
といっても”俺”のストーリーと”ハルチカ”達のストーリーはあまり関係なく。”俺”の正体には驚いたものの、それよりは”彼女”の秘密が最後明らかになったところが衝撃的だった。

(文庫版は今月発売)

空想オルガン (角川文庫)
初野 晴
角川書店(角川グループパブリッシング) (2012-07-25)
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