初恋ソムリエ 初野晴




“退出ゲーム”に続く、”ハルチカ”シリーズ2作目。進級した2人の周りで起こるちょっとした事件を解決していく話。

面白かったけど、良くも悪くも全体的にパワーダウンした印象が強い。前作のときに感じた主人公たちの超然とした雰囲気も薄くなり(初恋ソムリエの人は別)、高校生らしくなったというか。

以下各編について。

-スプリングラフィ
“初恋ソムリエ”につながる、一人の生徒の話。
謎をとりたてて提示することなく、淡々と進行していったため、最後で明かされる事実にはグッとくるものがある。

-周波数は77.4MHz
部費を得るため地学研究会の部長を捕まえる話。
ミステリ分は薄めで、ほぼ完全に青春ストーリーですな。話自体は凄く好き。

-アスモデウスの視線
一ヶ月の間に3度も席替えが行われたクラス。席替えを行った教師は自宅謹慎を命じられている。なぜこのようなことになったのかを追求する話。
ヒントが真っ先に掲示されているので、何故席替えが行われたのかはわかりやすいのだけれども、そこから教師の自宅謹慎につながる論理の筋道が面白かった。

-初恋ソムリエ
初恋の味を再現したおにぎりを食べた伯母だったが、それは思い出の味とは全く違うものだった。という”ウミガメのスープ”に似た謎の提示から過去の真相へつながっていくのだけれども、前作の後半2編と比べるとわかりやすすぎるせいか、あまりカタルシスが生まれていない。

シリーズ3作目の”空想オルガン”も手に入れてきたのだけれども、ちょっと早まったか。

初恋ソムリエ (角川文庫)
初野 晴
角川書店(角川グループパブリッシング) (2011-07-23)
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