なぞの038事件 エラリィ・クイーン

小学校のころ(なぜかは思い出せないが)大好きだった本。大人になってから古典ミステリから探そうとしても全然見つからないため、あれはなんだったんだろう、とずっと思っていたところ、近所の小さい図書館に当時読んだままの本が置かれていた。原題は”There Was an Old Woman”(靴に棲む老婆)というタイトル。全然見つけられないわけだ、、、あとなぜか”The Quick and the Dead”(生者と死者と)というタイトルでも出版されたことがあるらしい。
この日本語版としては1974年が初版。全体的に「きちがい」言いすぎな本です。

あらすじ(原文から)
少し頭のおかしいサーロウが、とつぜん弟のロバートに決闘を申しこんだ。エラリーを中心に相談した結果、こっそり、実弾を空砲にかえておくことになった。しかし、空砲をこめたはずのピストルから、たまがとびだしていたのだ!計画の裏をかいた者は、いったい、だれか。

以下ネタばれあります。

今読むと、いろいろと違った景色が見えてきて面白かった。
まずは、”クリスティの領域”といえる「童謡殺人」をエラリィ・クイーンが書いているというもの珍しさがある。ただ、あまり有効に機能していないように思える。作者がどういう効果を狙っていたのかもよくわからなかった。子供向けに翻訳されたせいなのかもしれないけれども。

あとは、後期クイーン問題について。これまで該当作を読んだことがなかったが、これが後期クイーン問題で取り上げられる作品のひとつなんだな、というのがよくわかった。この本の解決の流れでは、真犯人がさらにニセの手がかりで操られていることを否定できないけれど、どうしていたのかなと思っていたら、犯人の自白で終わってしまったので、かなり唐突に感じた。

粗いところも多かったけど、結構楽しめたので、どうせだからこのシリーズをもう少し読んでみようかな。

なぞの038事件 (推理・探偵傑作シリーズ 20)
エラリー・クイーン
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