顔のない敵 石持浅海




一九九三年、カンボジア。NGOのスタッフが地雷除去作業をつづける荒れ地に、突然の爆発音が轟いた。立入禁止区域に、誰かが踏み入ったのだ。頭部を半分吹き飛ばされた無惨な死体。これは、純然たる事故なのか、それとも―。

地雷をテーマにした連作短編集+処女作短編で構成された石持浅海初の短編集。テーマがテーマだけあって、非常に重い話が多く、ミステリ部分が余分にすら感じられる。まあ、総合的には処女作以外はどれも完成度が高くて面白かった。個人的には現代日本で地雷の危険性を訴えるためにどこに罠を仕掛けるか、という点に焦点が当てられた「トラバサミ」が良かった。処女作はなんというかあっさりしすぎてて合わなかった。

顔のない敵 (光文社文庫)
石持 浅海
光文社
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おすすめ度の平均: 4.5

4 対人地雷ミステリー
4 短編集としての完成度
5 〈対人地雷シリーズ〉&処女短編「暗い箱の中で」



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