天帝のはしたなき果実 古野まほろ

天帝のはしたなき果実 (講談社ノベルス) (;´Д`)スゲェ

第35回メフィスト賞受賞作。パラレルワールドの1990年代初頭の日本を舞台に冬のアンサンブル・コンテストに向けて「天帝のはしたなき果実」という曲の猛練習を続けている主人公達の話。本格ミステリ、SF、ライトノベル等色々な要素を817pのブ厚さに詰め込んだ小説。暗号、首切り、ダイイングメッセージ、読者への挑戦状といったミステリ要素だけでもふんだんに入ってる。伏線をフル活用しての解決は面白かった。

英語だの仏語だの独語だの古文だの漢文だの造語だの何しゃべってるんだという文章が独特。それでもそんなに読みづらくない。カタカナだけの文はなかなか厳しいけれども。

「妖狐にも自我のゆらぎがあるんだ」メーム・リペルルナール・エブランル・サ・コンビクシオン

「どうかしらね」イッディペンズオンヨアイマジネイション

下のほうは”It depends on your imagination.”かな。上はわかんね。仏語?

以下ネタバレ含めてつらつらと。

  • カラオケとか歌ってる場面が多い。歌詞がどれも凄い。
  • 「真犯人」ではなく「ラスボス」という言葉がこれほどしっくり来る人も珍しい。
  • 暗号は難しすぎ。それでこそこれまで誰も真に解けなかった暗号なのだけれども。
  • ダイイングメッセージがあまりに直接的だったのでこれでいいのかな、と思っていたら実は色々な人に解釈できるモノだったとは。ラスボスの名前にしか見えなかったなぁ。
  • 小ネタ多し。劇「Yの悲劇88’」とか。「ジオン用兵学におけるゲルググ・キャノンの必然性」は読んでみたいかも。
  • 死んだ親友の声が聞こえていたのは結局なんだったんだろう。クスリのせいかな。

とりあえずもいっかい読み返してみようかな。

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