剣客商売十六 浮沈 池波正太郎

面白かった!

1972年から始まった剣客商売シリーズだが、シリーズとしては1989年に書かれたこの作品を最後に作者が亡くなられたため、これが最後の長編となっている。なので、最終巻という気負いは特に感じられない(とくに大治郎の出番が……(´Д⊂……)ものの、小兵衛やおはる、弥七といった登場人物達の死について何回か触れられており、作者自身の死についての意識を感じさせる。

シリーズの中でも度々出てきた「剣の怨み」に対する若者の意識の変化から、武士の時代の終わりの予感を描いている。小兵衛の立ち回りは素晴らしかったのだけれど、大治郎の出番があまりに少なかったのはちょっと残念。

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